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写真判読例

(1) 荒廃流域における危険箇所の判読例

 

(2)土砂災害分布状況の判読例

 

(3)急峻な山腹における斜め判読例

(1) 荒廃流域における危険箇所の判読例   (2)土砂災害分布状況の判読例   (3)急峻な山腹における斜め判読例
         

(4)地形改変の判読例

 

(5)ハザードマップ作成のための基礎的判読例

   
(4)地形改変の判読例   (5)ハザードマップ作成のための基礎的判読例    
 
 

荒廃流域における危険箇所の判読例

荒廃流域における危険箇所の判読例

荒廃流域における危険箇所

 
荒廃流域の防災面での危険箇所を把握することを目的として 判読した例です。 崩壊地、クリープ斜面、沖積錐、崖錐性斜面、洪水段丘等を判読し、現地確認を行い作成しました。本図は、判読地形要素から、その場の脆弱性や危険性などを把握する上での基礎的資料となります。
 
 

土砂災害分布状況の判読例

土砂災害分布状況図

土砂災害分布状況図

 
集中豪雨により発生した土砂災害の状況を判読したものです。新第三紀の安山岩溶岩、凝灰角礫岩などから構成される丘陵性山地で、遷急線付近、0次谷谷頭付近からの表層崩壊が多発しているのがよくわかります。
 
崩壊土砂の一部は下流へ流下し、渓床・渓岸の侵食を活発化させ、本川に土砂氾濫あるいは洪水氾濫をひきおこしています。写真は判読図の中央付近の空中写真です。黒く写っているのが杉などの人工林で灰色はコナラなどの二次林、白く写っているのが崩壊地です。
 
 
 
 
 

土砂災害空中写真

土砂災害空中写真
 
 

急峻な山腹における斜め判読例

急峻な地形では、垂直写真では対象箇所が狭く写り、的確な判読は非常に困難です。しかし、写真(斜面勾配60°~80°に発生している大規模崩壊)にみられるように急斜面にほぼ正対する形で撮影された斜め写真では、垂直な壁岩などもよく写り、判読が容易になります。
 
判読例は大規模で急峻な山腹を斜め写真撮影し、それを判読した事例です。大規模な崖錐堆やその供給源とみられる露岩が、いたるところでみられます。また、遷急線(侵食前線)も発達しており、その周辺での崩壊が懸念されます。実際新しい崩壊が中央やや左にみられ、豪雨や地震時には十分な注意が必要な地域です。
 

斜め判読図

 

斜め崩壊写真

斜め判読図   斜め崩壊写真
 
 

地形改変の判読例

地形改変図

地形改変図

 
空中写真も参考にしながら、旧版地形図(地形改変前)と最新地形図(地形改変後)をオーバーレイし、主に等高線を比較することにより、現地形がどのような改変がなされているか調査した事例です。都市部周辺の丘陵地などでは、大規模な宅地化が進行している所が多くみられますが、もともと起伏のある土地に効率的な土地利用を計画するのには、尾根部を切土し谷部を盛土することにより、全体を平坦化する必要があります。
 
一般的に、盛土によって埋め立てられた昔の谷部は地下浸透水などが集中しやすいので、地震や豪雨などに対して切土面より脆弱である可能性があり、防災面では注意を要する箇所であると考えられます。
 
 

ハザードマップ作成のための基礎的判読例

ハザードマップ作成のための基礎的判読図

ハザードマップ作成のための基礎的判読図

 
水害、土砂災害、地震災害を想定した危険箇所マップの作成例です。 水害は、平野部の微地形を判読して、河川等の氾濫浸水の危険性を予想しています。土砂災害は過去の土石流堆積痕跡や地すべり地形を判読して、大雨等による土砂流出や崩壊の危険性を予想しています。地震は津波の危険性と地震動による地盤の脆弱性を資料と地形面判読により明らかにして、その危険性を予想しています。
 
 
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